夫も子どもも私自身も、ジャガイモはけっして苦手なわけではないんです。しかし、この夏は、どうしたわけか、次から次へと親類から段ボール箱入りの大量のジャガイモをお裾分けしていただき、正直困っています…。

カレー、シチュー、肉じゃが、ポテトサラダのローテーション、いい加減飽きてきました。今度の連休、二泊でキャンプに行きます。ジャガイモを思いっきり消費できるようなアウトドア料理、教えて下さい。(36歳・ぽてままさん)

ジャガイモ料理は実に多彩!固定観念に縛られずどんどん楽しもう

大量のジャガイモ!いいですねえ。ジャガイモ料理とはこういうもの!というような固定観念に縛られず、いろいろチャレンジしてみてくださいね。

まず、一番にオススメしたいのは、アウトドアならではの焚き火をつかった〝焼き芋風レシピ〟です。シンプルながら、ジャガイモ本来の持つ味、ほくほく感を堪能できる、美味しい料理です。

皮付きのジャガイモはよく洗って泥を落とし、しっかりとアルミホイルで包んでおきましょう。いただきもののジャガイモの中にはスーパーでは売っていないような見事な大きさのものもあるかもしれません。その場合は二分の一〜三分の一程度の大きさにカットした方が火の通りが早いです。

ジャガイモを焚き火を終えた、あつあつの灰の中に投入。待つこと30分。一度上下をひっくり返し、さらに30分。ヤケドをしないように、トングなどで掴み、アルミホイルを外して、バターた醤油などお好みのものをつけて食してね。

火の通りが足らず、まだ硬いと感じるようだったら、もう一度アルミホイルに包み直し、灰の中へ入れ、10〜15分程度待ってみてね。

次に試して欲しいのは、ジャガイモの千切り。ジャガイモは皮を剥いて、ピーラーで細かい千切りをつくります。一度水にさらして、キッチンペーパーなどで水気を切ったら、油で揚げてください。要はフライドポテトなんだけど、細切りだから短時間で火が通るの。

この料理は「ジャガイモのもさもさ感が苦手」というような、いわゆるジャガイモ嫌いの人にも、ジャガイモらしくなくて好評。塩を振るだけでごくごくシンプルに食べてもいいし、コショーや七味、その他お好みのスパイスで大人の味にチャレンジしてみても。ビールやワインなど、お酒のおつまみにも最高よ!

薄く油を強いたフライパンを熱し、細切りジャガイモをフライ返しなどで押さえつけるように焼いておやき風にしてみてもおいしいし、油が少ない分ヘルシーに仕上がるわよ。バターで炒めたり、ゴマ油、オリーブオイルなど、油も工夫すれば、味に変化が出るから飽きが来ないわよ。

次にオススメなのは、ジャガイモの薄切り、トマト缶、豚バラ薄切りを重ねてコトコト煮込む料理。一番下段に豚バラ肉、次にジャガイモ、トマト缶…と、それぞれに塩コショーを振りながら重ね、弱火にかけてフタをします。上方の肉に火が通り、ジャガイモに串を刺してスッと通るようだったら出来上がり。肉汁のうま味とトマトの酸味が、アクセントになって、ジャガイモが驚くほど美味しく食べられるのよ。

ジャガイモレシピ、まだまだここに書ききれないほどあるけど、とりあえず、ご紹介したもの、よかったら是非試してみてくださいね。