市販のカレールー、多種多様なものが売られていますよね。各社、いろいろ工夫がされているらしく、どこのどんなカレールーを買ってきてもまず、ハズレることなんかないんですけど、ルーを使ってつくるカレーって、美味しいけど、なんかラクすぎてわざわざアウトドアでつくるのはつまらないって気がします。

子どもの頃、キャンプに行って、小麦粉を炒めてカレーをつくったことがあったんです。ルーじゃなくて、粉のカレー粉をつかったような…?そのカレーがとってもおいしかったことを覚えています。ぜひ今度のキャンプで試してみたいのでレシピを教えて下さい。(43歳・インド人もビックリさん)

基本のスパイスさえおさえておけば、案外本格派インドカレーが!

インドにはカレールーどころか、カレー粉ってモノが存在しないって聞いたような気がします。つまり香辛料だけを混ぜ合わせてカレーをつくってるってことなのよね。日本では、カレー会社の数×いくつ分かの種類のカレールーがあるけれど、インドではご家庭の数だけカレーがあるのかもしれないわね。それも、いつも同じ味ではないかもしれない。スパイスの配合自体でまったく違う味のカレーができてしまうのかも…。

でもね。このスパイスからつくるカレー。基本のスパイスさえおさえておけば、まあ大体帰結点は、「本格派専門店インドカレー」風になるというすぐれもの。キャンプで試してみる価値、ありよ!

では、各スパイスを紹介するわね。

まず、カレー特有の香りのもととなるスパイス群。カレーっぽい匂いの中心になるのがクミン。それからエスニック料理に欠かせないコリアンダー。甘く、清涼感のあるカルダモンは香りに奥行きを加えます。さらに、肉の臭みをおさえるはたらきのあるシナモン、ナツメグ、クローブはハンバーグなんかをつくるときにも重宝するし、フライドチキンの風味付けなんかにもオススメよ。

カレーの辛さを構成するのは、チリペッパー。ガラムマサラと言って、辛みと風味付け両面の機能を併せ持ったミックススパイスも出回っているから見つけたら買ってみて。このガラムマサラは、辛いカレーの苦手な人のためのお子様カレーをつくったとき、辛いのが好きな人は上に振りかけてつかうと、本格派カレーに早変わりする便利なものよ。

さて、最後はカレーの色づけのために使うスパイス。ターメリック。和名は〝ウコン〟。二日酔防止のドリンクなんかで聞いたことのある名前でしょ。

いわゆるインド!って感じのスパイシーなカレーをつくるためには、シナモン、クローブ、ナツメグを三分の一ずつブレンドしたものを基準に、その他のスパイスをすべて同量で用意します。それぞれ小さじ1程度の分量から初めてみて。

バター大さじ1を溶かし、小麦粉大さじ1を焦がさないよう、炒めます。そこに用意したスパイスをブレンド。少しずつお湯で伸ばしていってください、コンソメキューブ一個を加えて溶かしてね。基本のカレールーができました。

このお湯だけど、カレーに入れる、ニンジン、ジャガイモ、タマネギなどを茹でたお湯だったらさらに風味アップ。また、バターを溶かしたとき、肉を炒めて、その肉に小麦粉を絡ませるように炒める方法もあるわよ。

これらのスパイスがまざっていると、カレーっぽいものにならざるを得ないので、あまり神経質にならずにつくってみてね。生クリーム、チーズなどを加えてみるのもオススメよ!